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酒蔵探訪その2
〜飛良泉さんを訪ねて
3月19日あらかじめ予約をいれてあった飛良泉本舗さんの酒蔵見学に行きました。
平沢の海まで500mもない所にあります。

飛良泉さんは、1487年(室町時代)の創業。銀閣寺が建設されたその年から創業500年以上、26代にわたり酒造りを続け、現存の酒蔵では日本最古とも言われています。
入り口右手にある、文化11年建造の土蔵の扉が見えます、大きな蔵なのですが、総工費の半分がこの土蔵の入り口の造りにかかったと聞いているそうです。

昔、電気が使えない時代、お酒の保管に、壁のとても厚い土蔵に入れて、なるべく低温で貯蔵管理しようとしたことが、想像できます。
3月19日は、もうすぐお酒造りも終了と言う時期です。

まもなく酒蔵で働く方も家族の待つ家に戻られます。
麹室です。廊下からの2〜3重のガラス窓からの拝見です。

見学に際して、当方、蔵の方より貸し出された白衣をはおり、靴をサンダルに代えました。酒蔵は清潔、整理、整頓に大変気を配るところでありました。
仕込みタンクの側に準備された麹です。

酒造りの1番大きな部分は麹造りと、酒蔵さんは言います。
山廃純米の元になる酒母タンクの様子です。
力強い印象です。以前杜氏さんの話で、飛良泉の酒造りは、酵母がとても元気がよく「酒が跳ねる」ほど活発で、それを抑えるのに苦労するほどだ、、と言うことでした。
元気いっぱいに育つタンク内の山廃純米酒の様子です。
ここでも、泡の立ち方が、あまり見たこともないくらい盛り上がり、せり上がって見えました。
飛良泉さんのお酒を搾る時に使われる、舟です。3台ありました。できたお酒を布袋に小分けして敷き詰め、上から重しをかけて搾ります。
この舟を持つ酒蔵は、今はあまり少ないようです。
樹齢約500年の欅(けやき)です。

酒蔵の敷地内にあり、暑い時期には大きく、大きく葉を付けて、酒蔵の温度が上がらないための役目をし、この酒蔵の歴史をみてきた欅です。
その欅の側にて。

会長さんは、考えを整理したりするとき、この木を眺めにきたそうです。

「欅蔵」と言う大吟醸のお酒があります、1本ずつ木箱のようなものに入っていますが、ひのきでも杉でも、けやきでもなく、まめ科の植物の繊維でできているそうです。自然環境への配慮だそうです。
酒蔵の敷地内にある建物です。

昭和39年ころに秋田県にも甚大な被害をもたらした新潟地震の際、海に近いこの飛良泉さんの酒蔵も大変な被害を受け、蔵の柱も傾き、すべて取り壊さなければならないか、、、という状況で、前社長さん(今の会長さん)は、新しく立てると同じだけのお金をかけて、古い木造の酒蔵を建てなおしたそうです。
「はでな桜の花よりも、地味ながらふくらみのある梅の花のような酒をつくりたい」を信条に、頑固なまでに昔ながらの山廃仕込みにこだわり、小蔵ならではのきめの細かい手造りを守り続けています。

と飛良泉さんは述べられています。
〜見学後記〜
おいしいお酒はすぐにはできない。そう思いました、長い長い年月があり、その中で計画、実行、検証を繰り返し、より良いものを造ろうとする熱意を持ち続ける事、年月の中で変えていくものがあり、変えないものもあるということ。500年と言う歴史はとても重いです。

飛良泉さん、ありがとうございました。

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